マーガレット ハウエルのデザイン
マーガレット・ハウエル(Margaret Howell)さんは、イギリスの女性ファション・デザイナー。活躍は1970年からです。
彼女の名前を冠したブランド「マーガレットハウエル」は、日本においても、人気が高いブランドです。特に注目を集めているのは、シャツでしょう。
マーガレットハウエルの特徴は、装飾的なものをできるだけ省いたデザインにあるでしょう。
機能的。
だけども、素材の使い方にみえる品の良さ。
飽きのこないカッティング。
そのあたりが魅力となっています。
マーガレット・ハウエルの面白いところは、妙な懐かしさでしょうか。
新品なのに、じっくり着込んだような、どこか懐かしく優しい感触がある。そういうブランドなのです。
マーガレット・ハウエルさんが服作りを始めたきっかけは、フリーマーケットで見つけた男物のシャツに魅せられたから。
フリーマーケットの男物のビスポークシャツに、縫製やカッティング、それと、着古した独特の風合いなどの素晴らしさを見出したのです。マーガレット・ハウエルさんは、これにインスピレーションを受けて、1970年にメンズシャツを発表。いきなり、高い評判を呼びました。
マーガレット ハウエルの躍動
1970年当時の、イギリスの男性ファッションの主流は、プレスのかかったシャツ。
(1980年代に、日本にも上陸した、IBの流れの本家のようです)
それなのに、マーガレット・ハウエルさんが発表したのは、糊の効いていない、ゆったりとしたシルエットのシャツ。
時代を無視した、大胆なデザインだったのです。
その意外性が、ブリティッシュ・ヴォーグでも取り上げられ、英国の伝統を打ち破ったデザイナーとして注目を浴びたのでした。
マーガレット・ハウエルさんが、ロンドンに直営店をオープンさせたのは、1977年のこと。1981年には、日本のアングローバル社とライセンス契約を結んで、日本に本格的にブランド上陸させています。
マーガレット・ハウエルさんが現在手がけているのは、ウィメンズ、メンズ、靴、アクセサリー(時計、財布、バッグなど)、ハウスホールド・グッズなど。
実に、幅広く手がけておられます。素材の質と機能性は、造るものすべてに大切に活かされているのです。
長年のデザイン活動が評価されて、2007年には、英国の最も良く知られた勲章1つでCBE(Commander of the British Empire)が授与されています。
マーガレット・ハウエルさんには、現在、29歳の娘と27歳の息子がいます。
料理を愛する、やさしい母でもあるんです。
*マーガレット・ハウエル(Margaret Howell)
公式サイト(日本語)⇒ http://www.margarethowell.jp/